概要
大麻団地(おおあさだんち)は、北海道江別市大麻地区に位置する、1964年(昭和39年)造成開始の大規模住宅団地です。札幌市のベッドタウンとして計画され、江別市の都市発展とともに歩んできた歴史ある団地です。
開発の経緯・規模
- 造成開始:1964年(昭和39年)
- 開発目的:札幌市および周辺の住宅不足解消と、都市外縁部への無秩序な拡大防止のため、計画的な住宅地として造成されました。
- 計画規模:造成面積は約215ヘクタール、計画人口約27,000人、住戸約7,000戸を収容する北海道有数のマンモス団地です。
- 構成:道営住宅(68棟・1,354戸)、UR都市機構住宅(46棟・976戸)など複数の公的住宅が立ち並び、分譲住宅や一戸建ても混在しています。
住環境・特徴
- 交通・利便性:JR函館本線「大麻駅」から札幌駅まで快速で12分。駅周辺にはスーパー、郵便局、銀行など生活利便施設が充実しています。
- 住環境:団地内には広い公園や緑地が多く、子どもからシニアまで安心して暮らせる環境。大麻中央公園や大麻体育館など、スポーツ・文化施設も整っています。
- コミュニティ:かつては「大麻銀座」などの商店街が賑わい、現在も地域活動やイベントが行われています。
歴史的変遷と課題
- 人口推移:1970年代半ばに人口約26,000人でピークを迎え、その後は高齢化や子世代の流出で減少傾向となりました。
- 現状:近年は札幌市の地価高騰を背景に、子育て世代の転入が増え、人口が再び増加傾向にあります。
- 課題:建物の老朽化、住民の高齢化、商店街の衰退、空き家の増加などが地域課題となっています。
まとめ
大麻団地は、札幌近郊のベッドタウンとして誕生し、北海道最大級の規模を誇る住宅団地です。都市計画に基づいた整然とした街並みと豊かな緑、交通・生活利便性の高さが特徴で、近年は子育て世帯の転入も増えています。一方で、老朽化や高齢化、空き家・商店街の活性化など、今後のまちづくりが問われる地域でもあります。